誰にも言えない思いがけない妊娠をしたあなたへ
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EN >出産することは決めたけど、育てるのは無理…という方へ、特別養子縁組という制度について紹介しています。
日本では、「産んだ親が育てるのが当たり前」とか「養子なんてかわいそう」という考えの人がまだまだ少なくないですが、
「産む使命」と「育てる使命」を別の人が担うという選択が、産む女性とその子どもの幸せのためにベストであることがあります。
また、複雑な事情の中で産まれた子どもを自分の子どもとして養子縁組して育てたいといって待っている夫婦は日本でもたくさんいます。
特別養子縁組は、民間の養子縁組機関(都道府県知事の許可を得ているところ)か、近くの児童相談所を通して仲介してもらいます。
法的には、原則として15歳未満の子どもの福祉のため特に必要があるときに、子どもとその産みの親側との法律上の親族関係を消滅させ、
実の親子関係に準じる安定した養親子関係を家庭裁判所が成立させる制度です(民法817条)。
仲介してもらう機関を選ぶときは、特別養子縁組の方法以外にも、自分で育てる場合に使える制度や、
出産する病院や経済面についてもしっかり相談にのって支援してくれるところ、
そして養親となる夫婦にも事前に必要な研修を行ない、家庭訪問を含む様々な審査、
委託後の親子の長期的アフターフォローなどをしっかりしているところに相談するとよいです。
特別養子縁組をする場合、仲介する機関への手数料などはかからず、養子縁組を強制されることもないので、まずは相談してみてください。
養子縁組した後、子どもがどうなっていくのが不安、縁が切れちゃうのがいやと思われるかもしれませんが、
養子縁組をしている民間機関では、子どもの成長の様子を写真や報告で知らせてくれるところもあります。
いつか子どもが成人してあなたに再会したいということになった場合は、仲介した機関が情報提供やお手伝いをすることとなります。